性悪男とわたしの2日間
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昼休みのチャイムが鳴った。
「凛音!お昼食べよ~」
「私、ちょっと外出しに……」
「コンビニ?お昼忘れたの?」
「そういうわけじゃ、ないんだけど~」
すると、私たちを切り裂く地獄の声が聞こえた。
『2年三上 凛音。今すぐに生徒会室に来い!!』
それだけ言うとブチっと放送が切れた。
「あれ、生徒会長だよね?」
「うん……」
「………」
「………」
「頑張って、行ってこい!」
「やだよ~殺される……」
「生還を祈る!」
仕方なしに私は生徒会室へと重い足を運んだ。
絶対、朝のことよね……
速攻謝って帰ってこよう。
で、ダッシュで外いって、学校に戻ってくれば行ける!
気合を入れて、生徒会室の扉を叩いた。