空を 描く
第一章
出会いはいつも、
突然で。
高校一年、市田愛。
極々普通の女子高生だった。派手なわけでもない。暗いわけでもない。
髪はボブ、メイクは雑誌で見るメイク。身長は高い方でも低い方でもない160cm。
こんな普通なあたしに思い切り愛しいと思える人が訪れるなんて思っても見なかった。
「わあー! 愛ってイラスト上手いんだねっ!!」
親友とまでは行かない友達、まなみ。
まなみはあたしの授業ノートの落書きを見て言った。
「え、そんなことないよ? こんなんただの落書き。」
そんな事を言っているけど、実はこの落書きに自信があった。
まなみの褒め言葉がすごく嬉しかった。
あたしは小さい頃から絵が得意だった。
いつも大きい落書き帳に描いた絵は皆から褒められていた。
ある日、家族みんなで出かけた時に描いた空の絵は今まで描いたなかで一番褒められた。
それ以来あたしは空が大好きになった。空を見ていると時間を忘れる。
空を書いてると絶対に良い事が起こるって勝手に思い込んでいた。
中学の時に3ヶ月くらい美術部に入ってたけどすぐに辞めてしまった。
理由はほかの部員に腹が立ったからと、先輩の態度が嫌だったから。
今思ったら少し勿体無いなと思ってる。
「あたしこんなに上手く描けないもんっ」
「まなみが下手なだけなんじゃないの?」
「うるさいよっ!!」
まなみは本気にしたのか本気で怒った。
「嘘だって! あたし、本当に上手くないんだから…。」
高校一年、市田愛。
極々普通の女子高生だった。派手なわけでもない。暗いわけでもない。
髪はボブ、メイクは雑誌で見るメイク。身長は高い方でも低い方でもない160cm。
こんな普通なあたしに思い切り愛しいと思える人が訪れるなんて思っても見なかった。
「わあー! 愛ってイラスト上手いんだねっ!!」
親友とまでは行かない友達、まなみ。
まなみはあたしの授業ノートの落書きを見て言った。
「え、そんなことないよ? こんなんただの落書き。」
そんな事を言っているけど、実はこの落書きに自信があった。
まなみの褒め言葉がすごく嬉しかった。
あたしは小さい頃から絵が得意だった。
いつも大きい落書き帳に描いた絵は皆から褒められていた。
ある日、家族みんなで出かけた時に描いた空の絵は今まで描いたなかで一番褒められた。
それ以来あたしは空が大好きになった。空を見ていると時間を忘れる。
空を書いてると絶対に良い事が起こるって勝手に思い込んでいた。
中学の時に3ヶ月くらい美術部に入ってたけどすぐに辞めてしまった。
理由はほかの部員に腹が立ったからと、先輩の態度が嫌だったから。
今思ったら少し勿体無いなと思ってる。
「あたしこんなに上手く描けないもんっ」
「まなみが下手なだけなんじゃないの?」
「うるさいよっ!!」
まなみは本気にしたのか本気で怒った。
「嘘だって! あたし、本当に上手くないんだから…。」