オネエですけど何か!?
学校につくと、上履きの上に手紙が4通置かれていた。
僕は慣れた手つきでそれを鞄にいれる。
その様子をみていた芦矢が「ひゅー」と口を鳴らした。

「毎日すごいねー。俺やいちゃうわー。」

そう言う芦矢の靴箱の中は靴が出せないほどギュウギュウに手紙が入っていた。

「お前の方が多いだろ。どうみたって。」

眉間にシワをよせ芦矢を睨み付けた。

「妬くなよ。遊び半分なのがほとんどなんだから。」

片手で全部もち、それをそのままゴミ箱に入れた。

「サイテーだな。」

僕はゴミ箱をみつめた。 

「これを見ても入れてくるんだから、ビックリだよねー。」

鼻で笑って芦矢はそのまま教室に向かって歩き出した。



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