先生って呼ばないで ~ボクはキミのもの~
Lesson 2.
それから1ヶ月ちょっと。
相変わらず瀬里菜とは、会わない、話さない状態が続いていて。
もちろん孝浩とも一切連絡を取っていない。
多分、彼は私の好意に気づいていたから。
応えられないのだから、向こうから連絡をしてくることはない。
少しずつ、私の生活の中から瀬里菜と孝浩の存在が薄らいで、私はなかったことのように振る舞っていた。
明希たちもそれを察してか、特にその話題に触れることもなく。
他愛もない話をして笑ったり、遊びに行ったりして過ごしていた。
明日はとうとう同窓会という名の、クリスマスパーティの日だ。