先生って呼ばないで ~ボクはキミのもの~
行くか散々迷ったけど。
来年は受験生になるし、しばらくこういう集まりは出来ないかも。
と聞いて行くことにした。
瀬里菜が来るかどうかは聞いていない。
ーーーーーー12月上旬。
街は一気にクリスマスムードで華やいで、どこもかしこもロマンティックな雰囲気。
街ゆくカップルたちは、互いの体温を分け合うように寄り添って、みんな幸せそうに笑っている。
幸せそうなカップルの姿に、孝浩と瀬里菜を重ねてしまいそうになる度に、
カップルたちから目を背けた。