先生って呼ばないで ~ボクはキミのもの~






先生との待ち合わせ場所は、駅近くのコンビニ。



大通りからは少し脇道に入っているせいか、コンビニ前で若者がたむろ…なんてことはないお店だ。



少し小走りでコンビニ前に着いて、辺りをキョロキョロ見回す。



約束の時間ちょうどに着いたから、もしかしたら待たせてるかも!



という私の心配は外れて、先生はまだ着いていなかった。




ホッと一息ついて、走ったことを思い出して慌てて髪を整える。



せっかく可愛い格好してきたのに、前髪とかパカッてなってたら恥ずかしい!



カバンから手鏡を取り出してチェック。



うん、よし。大丈夫!



先生、学校が長引いたりしたのかな。



連絡が来てないか確認しようと、カバンからスマホを取り出していると、




「ゴメンね、お待たせ」




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