先生って呼ばないで ~ボクはキミのもの~





結局、けっこうな時間がかかってしまったけど、記念にとバンドのロゴとマークが入ったリストバンドを購入した。




冬にリストバンドなんて季節外れだけど、カッコ良くて気に入っちゃった!!




今日の服装には合わないし、何だか勿体無くて付けられなくて、カバンに大事にしまう。



先生は結局何も買わなかったみたいだけど…



ちらっ。



先生の横顔を見ながら、付き合わせてしまって申し訳なく思った。





「先生すみません。私の買い物に結局付き合わせてしまって…」





「気にしないで。さ、そろそろ開場時間だし行こうか」




先生って本当に優しいな。




そんなことを思いながら、先生の問いかけに頷く。




会場の入り口へと向かいながら、私の心臓がまたドキドキと高鳴り出した。




< 43 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop