先生って呼ばないで ~ボクはキミのもの~
結局、けっこうな時間がかかってしまったけど、記念にとバンドのロゴとマークが入ったリストバンドを購入した。
冬にリストバンドなんて季節外れだけど、カッコ良くて気に入っちゃった!!
今日の服装には合わないし、何だか勿体無くて付けられなくて、カバンに大事にしまう。
先生は結局何も買わなかったみたいだけど…
ちらっ。
先生の横顔を見ながら、付き合わせてしまって申し訳なく思った。
「先生すみません。私の買い物に結局付き合わせてしまって…」
「気にしないで。さ、そろそろ開場時間だし行こうか」
先生って本当に優しいな。
そんなことを思いながら、先生の問いかけに頷く。
会場の入り口へと向かいながら、私の心臓がまたドキドキと高鳴り出した。