月のセレナーデ
授業も終わり、私は分からない箇所を質問しに先生のところに向かった。
もちろん、あの大好きな服部先生のところに。
事務室に行くと、しん、と静まった部屋を見回した。
けれどそこに服部先生の姿は無い。
おかしいな、と思っていると、奥の方で“カタン”と音がした。
…あ、いた。
服部先生は一番奥の机に向かって何かをしていた。
姿を見つけて、自然と胸の鼓動が高鳴った。
「先生、あの…教えて欲しいところが…」
近寄り、そこまで言ったところで私は足を止めた。
先生の横には既に他の生徒が居たからだ。
「ん?あ、石川さん。ちょっと待ってね、今こっちを教えてるから」
私は「はい」と言って部屋を出た。
もちろん、あの大好きな服部先生のところに。
事務室に行くと、しん、と静まった部屋を見回した。
けれどそこに服部先生の姿は無い。
おかしいな、と思っていると、奥の方で“カタン”と音がした。
…あ、いた。
服部先生は一番奥の机に向かって何かをしていた。
姿を見つけて、自然と胸の鼓動が高鳴った。
「先生、あの…教えて欲しいところが…」
近寄り、そこまで言ったところで私は足を止めた。
先生の横には既に他の生徒が居たからだ。
「ん?あ、石川さん。ちょっと待ってね、今こっちを教えてるから」
私は「はい」と言って部屋を出た。