おとなしくアタシに溺れなさい!
ただ、そんな単純なことでいいんだ。


アタシは一気に気持ちが楽になり、涙はいつの間にか引っ込んでいた。


分厚い布団を取り、勢いよく上半身を起こす。


「アタシは、アタシでいいってことだよね?」


「ん…まぁね」


「アタシ、頑張る!」


すっかりいつもの調子を取り戻したアタシに、若葉は苦笑い。
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