おとなしくアタシに溺れなさい!
「この前合コンで会ったじゃん。隆吾だけど」


隆吾‐りゅうご‐と、名乗られてもやっぱアタシの記憶には薄い。


ずっと首をひねっていると、「君、浦木のことしか見てなったもんなぁ」と、苦笑いした。


あぁ。


凪君と初めて会ったときにいた人か。


そう言われれば、そうだったような気がする。
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