おとなしくアタシに溺れなさい!
☆☆☆

湯船にゆっくり浸かってからお風呂を出ると、キッチンから規則正しい包丁の音が聞こえてきた。


「お母さん、アタシが作るって言ったのに…」


「いいのよ。今日は綾萌の記念日なんだから」


記念日なんかじゃないってば…


アタシはお母さんの隣に立って、サラダの準備を始める。
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