おとなしくアタシに溺れなさい!
「別に、彼氏ができたわけじゃないからね?」


「あら、そうなの? じゃぁ、どういう風の吹き回し?」


そう聞かれて、アタシはレタスをちぎる手に力を込める。


「久しぶりに、恋してる…だけ」


ボールに水をはって、レタスを千切りいれながら、アタシは小さな声で言った。


「あら…あらああら!!」
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