おとなしくアタシに溺れなさい!
若葉はそう言いきり、アタシのケータイから隆吾のメールを消そうとする。


「やっ! ちょっと待って! わかった、かわったから!!」


アタシは慌ててそれを止めて、ケータイを奪い返した。


「あたしと綾萌、どっちが本気の恋愛経験多いと思ってるの?」


「…若葉…」


「じゃぁ、言うこと聞きなさい」
< 180 / 329 >

この作品をシェア

pagetop