おとなしくアタシに溺れなさい!
若葉も、どうしたらいいかわからないようで、軽く首をふり、「綾萌次第だよ」と、小さく呟いた。


アタシは…。


凪君の過去を知っても、凪君を好きでいられるだろうか?


眠り続ける少女の前で、立ちすくむ。


「アタシは…知りたい」


たとえ、それですべてが変わってしまったとしても…。
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