おとなしくアタシに溺れなさい!
~隆吾の回想~

俺の妹、麻友は2歳下の活発なヤツだった。


長い髪を1つにまとめて、毎日中学のバドミントン部に出席していた。


容姿も、兄の俺がいうのもなんだけど、そこそこ可愛い部類だったと思う。


そんな平凡な毎日が続いていた頃、家で友人を招き、俺の誕生会を開くことになった。


誕生会なんて恥ずかしいからいいと断ったけれど、浦木を先頭とする友人たちがもう準備の道具を買い揃えてしまったと言ってきた。
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