おとなしくアタシに溺れなさい!
そして、伝えたかったんだ。


アタシの気持ちを。


傍から見たら、眠っている相手に勝手にしゃべっているだけになると思う。


それでも、麻友ちゃんの彼氏を好きになってしまったことを、聞いてほしかった。


雨の中歩いていくのは、予想以上に時間がかかってしまった。


病院に着いたときには、すでに昼前。
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