おとなしくアタシに溺れなさい!
「アタシ、凪君が好き」


沢山の生徒たちが行きかう中、アタシは大きな声でそう言った。


何人かの生徒が立ち止まり、突然の告白をおもしろがって見ている。


「お前な、頭大丈夫か?」


「大丈夫よ。正常に動いてるから」


今だけは、恥ずかしさも忘れて真正面から凪君と向き合いたい。
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