おとなしくアタシに溺れなさい!
全く、隆吾も少しは素直になればいいのに。


みんながここに来てくれるのが、本当はうれしいはずだ。


凪君はお母さんに花を渡し、そして眠っている麻友ちゃんに視線を移した。


「今までこれなくて、ごめんな…」


凪君が、麻友ちゃんの手を握り、話かける。


「俺さ、変わろうと思う。


感情を押し殺すことが報いになるなんて思ってたけど…でも、それは違うんだよな?


感情を殺したって、自分を偽ったって、きっと何にもならないんだよな」
< 326 / 329 >

この作品をシェア

pagetop