屋上共犯者。




彼女は満面の笑みで私の肩にぽん、と触れた。


「ねぇ、学校おいでよ?
あたしまた瑞希に来てほしいー」



やめて、触らないで!


強く思っても、
まるで話し方を忘れてしまったみたいに
声に出すことが出来ない。



梓の態度は、本当に仲のいい友だちに
久しぶりに会ったみたいだった。


何も知らない人がこの光景を見たら、
普通に仲のいい友だち同士に見えるだろう。



そうじゃないって分かってるから、
怖い。
< 121 / 490 >

この作品をシェア

pagetop