屋上共犯者。




彼は私の質問には答えず、

むすっとした顔で聞き返す。



「そっちこそ、学校は?」



「……さぼり」



彼はじっと私の服を見た。



「制服着てるのに?」



「毎日、一応学校に行くフリだけはしてんの」


「ははっ」



彼はおかしそうに笑った。



「リストラされたサラリーマンみたい」



「何それ」



私は少しむっとした。

なんなのこいつ。


むかつくんだけど。

< 14 / 490 >

この作品をシェア

pagetop