屋上共犯者。


そう考えて、
ぞっと寒気が走った。



昨日会った梓の顔と、指の感触を思い出す。


「――っ」



吐き気がして、咄嗟に口を押さえる。





無理だ。


やっぱり、あそこに戻るのはもう無理だって思う。


「……はぁっ」



考えただけで、気分が悪くなる。



またあの時と同じような生活を送るなら、
死んだ方がましだ。

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