屋上共犯者。

電話をかけるとすぐに繋がった。


「もしもし、志乃?」


「あ、瑞希! 久しぶり!」



志乃の明るい声が聞こえ、
ほっとする。



「うん、久しぶり。
どうしたの?」


「うんー、特に何かあったわけじゃないんだけど。

今日うちの学校行事の振替で午前中休みだから、
何も考えずにかけちゃった。


かけてから瑞希は普通に授業中だって
思ったんだけど、今日は?」


どきっとして、咄嗟に適当な嘘をつく。

< 226 / 490 >

この作品をシェア

pagetop