屋上共犯者。



「それでねー、この間新しく出来た店なんだけど……」

迷いながら相槌をうっていると、

途中でぴたりと彼女の声が止まる。


「……ねぇ、瑞希」


「ん?」



電話越しだけれど、

志乃の真っ直ぐな瞳に見つめられている気になった。



「なんか声、暗くない?

やなことでもあった?」

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