屋上共犯者。


その時、
「志乃ー」、と誰かが呼ぶ声が聞こえてきた。


「あ、ごめんちょっと待って」


呼びかけた人に言ったのだろう。

少し離れた所から志乃の声が聞こえた。



すぅっ、と身体の力が抜けた気がした。



「今、どこかに出かけてる最中?」


そう質問すると、
志乃は軽く笑った。

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