屋上共犯者。


「あ、うん、実はそうなの。

ハンバーガー食べたいねってことになって、
Nバーガーでだらだら。

ごめん、さっき何か言おうとしてた?」



私は軽く笑ってそれを否定した。


「ううん、何でもないよ」


「そう? じゃあ、また連絡するから」


「うん、バイバイ!」



私は電話を切った後、
より空虚な気分になっていた。


「……はぁ」



でも、よかった、言わなくて。

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