屋上共犯者。

六日目・夜



それからタクトと待ち合わせをした時間まで、

何をしていてもそわそわして仕方なかった。


いつものように眠ったふりをしてから私は
夜の十一時になると、

そっと部屋の扉を開けた。


「よし」


お父さんとお母さんは、今は寝室で寝る支度をしている。


私はゆっくり玄関の扉を開き、
こそこそ外に出た。


音がしないように注意しながら扉を閉め、

リュックを背負って忍び足で外に出た。
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