屋上共犯者。


タクトはにやりと楽しげに笑う。


「だんだん俺のことが分かるようになってきたね」


私はえへんと胸をそらし、頷いた。



「とーぜん!
タクトの嘘、たくさん聞いたからね」


タクトは望遠鏡の向きを変え、
他の方向を見ている。


「でも、
ペテルギウスって星がもう存在しないかもしんない
って説はあるんだ」


「ペテルギウス?」

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