屋上共犯者。


怒らせちゃったのかな。


そう思って、見上げると。


タクトは顔を手の甲で隠し、
そっぽを向いた。


「いや、嫌とかそういうんじゃなくてさ。

……恥ずかしくなってきた」


「え?」



そう言われると、
こっちまで恥ずかしいような気がする。


「我慢してるんだよ、俺だって一応」


それからぺしっ、と私の額を叩いた。


「いたっ」


「もうちょっと考えろ!」


「……はい」

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