屋上共犯者。

「あれ」



おかしい。


お母さんはパートだし、
お父さんだって仕事のはずだし、
誰かいるはずないんだけど。


途端に、なんだか嫌な予感が胸に広がる。


私はそろそろキッチンの方に歩いていく。


お母さんが帰ってきたなら、
とりあえず私に声をかけると思うんだけど。


眠りが深かったから、
気づかなかった?



……ううん、そんなこともないはず。

< 323 / 490 >

この作品をシェア

pagetop