屋上共犯者。


「……どこに行くんだ?」


だけどその抵抗も虚しく、
お父さんにすぐさま声をかけられた。



気づいてたのか。


「……別に」



お父さんは、全身からピリピリした空気を
醸し出している。


「今日はどこに行ってたんだ?」


うわ、絶対怒ってる。

威圧的な口調に、
ぼそぼそした声で小さく答える。


「学校だけど……」

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