屋上共犯者。
それは、昨日タクトと星を見に行った時に
使ったリュックだった。
中にはお菓子の包装紙のゴミや、
中身が少し残ったまま洗ってない魔法瓶が入っていた。
つい最近誰かが使ったのは、それを見れば明白だろう。
……けど、私は二人に見つからないように
部屋の中に置いておいたはず。
私は腹がたって、
お父さんに噛み付いた。
「私の部屋の中、勝手に見たの!?」
「お前がこそこそ隠し事をしているからだろう!」
「だからって、私の物勝手に調べるようなことして、
最低だよ!」