屋上共犯者。

お父さんの声がどんどん大きくなる。



「お前を今の学校に行かせるために、

俺達がどれだけ苦労して働いてるのか分かってるのか!?


瑞希、学校に行かないで一体何してたんだ!?」



声を出す度に叩かれた頬が

ひりひりと痛みを訴えてくる。



お父さんの隣では、
お母さんの悲しそうな瞳がこちらを見つめていた。


「ねぇ瑞希、

お父さんとお母さんに

言えないようなことをしていたの?」



――私の話なんて、全然聞こうとしてくれないんだ。


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