屋上共犯者。

しばらく泣くと、だんだん落ち着いてきた。


頬を撫でていく風はやっぱり冷たい。


家に戻ろう。



素直にそう思えた。


お父さんとお母さんに、謝らないと。


今まで学校に行ってなかった理由も、
ちゃんと言わないと。


私は溜め息を吐き、
後ろに振り返る。


いつまでもここにいるのは怖いし。


そう思って、扉に近づいていくと。




「……え?」


キィィ、と不気味な音をたてながら、
ゆっくり扉が開いた。

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