屋上共犯者。


「……は?」



な、に?

誰が、何って……?



男は笑いながら、ゆっくり私の方に近づいてくる。


「君がここに来るの、前から知ってたんだよ」




ぞわっ、と恐怖が全身に広がる。

前って、いつから見てたの!?



そう聞きたいけど、
ちっとも言葉が出てこない。


まるで話し方を忘れてしまったみたいだ。



見られてる気がしてたの、
やっぱり気のせいじゃなかったんだ!


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