屋上共犯者。


タクトは薄寒くなるような笑みを浮かべた。


「当ててやろうか? 
お前、五階に住んでるだろ?」


男は言い当てられ、びくっと肩をすくませた。

その反応から、タクトの言葉は当たっていたようだ。



「それで本気で殺す気もなかったのに

好奇心で瑞希に声かけて、

抵抗されたから驚いて首締めただけだろ」


タクトは最後に大きな声で宣言する。


「当たってるならそう言えよ、

坂口さん」

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