屋上共犯者。


「暗い場所だ」


タクトは閉じていた目を、ゆっくり開く。


「真っ暗な場所が見える」

「ひっ……」


男は恐怖したように後ずさる。



「そこで苦しみながら、

あんたは一人きりで

永遠に苦痛を味わい続ける。

救いなんてない」



そして静かにそう告げていたタクトは、

いきなり大きな声を出した。



「一生だ!」

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