屋上共犯者。

汗が額にうき、
普通の様子じゃない。


胸にぎゅっと手を押し付けて、
小さく震えている。


「タクトっ!? ねぇ、どうしたの!?」


タクトは苦しそうに顔を歪めながら、

近くにある病院を指さした。


「……っ、平気、だか、ら。

とりあえず、そこの……

病院の敷地内まで行こう。
下手にウロウロしてると、面倒そうだし」


「ねぇ、でも、顔色が悪いよ!?」
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