屋上共犯者。




私とタクトは何とかマンションの近くにある

病院までやってきた。


病院には小さな中庭があって、

木で出来た椅子と机が置いてあった。


天気のいい日はここで食事したり、

リハビリする人が歩いたり出来るのだろう。



タクトはそこに倒れるように座り、

荒く息を吐いた。


さっきよりは、顔色がよくなった気がする。



「はは。
急に走ると、やっぱダメだな。

俺もう年かも」
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