屋上共犯者。
「うん」
タクトは安心したように目を細める。
「そっか、よかった。
心配だったんだよ。
変な男見たって言ってたの気になって、
マンションなるべく注意して見てようと思って。
そしたら屋上に瑞希がいるし、男が何かしてるしで」
タクトは後ろにある机に体重を預け、
優しく笑った。
「ほんと、間に合ってよかったよ」
タクトはくすくす笑って、
一人言みたいに話しだした。
「つうか、あの大人アホだろ。
超能力者とか、信じるなよ」