屋上共犯者。


「うん」


タクトは安心したように目を細める。



「そっか、よかった。
心配だったんだよ。

変な男見たって言ってたの気になって、
マンションなるべく注意して見てようと思って。

そしたら屋上に瑞希がいるし、男が何かしてるしで」


タクトは後ろにある机に体重を預け、
優しく笑った。


「ほんと、間に合ってよかったよ」


タクトはくすくす笑って、
一人言みたいに話しだした。


「つうか、あの大人アホだろ。
超能力者とか、信じるなよ」

< 363 / 490 >

この作品をシェア

pagetop