屋上共犯者。
「私、ずっと死のうって言ってたのに」
タクトもそれが分かっているように、
優しく微笑む。
「ずっと死にたいって屋上に行ってたはずなのに、
本当に死ぬかと思ったら、
すごく怖かった!」
私はタクトの服を震える手で握りしめ、
感情を吐き出す。
「結局、何の覚悟も出来てなかった!
ずっと死にたい死にたいって屋上に行って、
何にも出来なくて、
本気で死ぬなんてできなくて、
いざ危ない目にあったら、
誰かに助けてもらわないと何も出来なくてっ!」