屋上共犯者。

タクトはぽんぽん、と私の肩を叩いてくれる。


「うん、知ってた」


その言葉にまた、瞳が熱くなる。


「ほんとは私、
学校に行こうと思ったの」


「うん」


「制服着て、
毎日、今日は行こうって、ずっと……」



きゅっと歯を食いしばる。



「でも、やっぱり行けなかった」

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