屋上共犯者。


誰か、私の声を聞いてくれますか?

誰か、私のことが見えますか?



そう、心の中で叫んでいた。


ずっと、誰かに見つけてもらいたがってた。




生きるとか、死ぬとか、

そんな大げさなことじゃなくて。



本当は、たった一言

言ってもらいたかっただけなんだ。



誰かに、


『ここにいてもいいんだよ』


って。



言ってほしかった、だけなんだ。

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