屋上共犯者。
屋上閉鎖
あの後、私達が通っていた
マンションは大騒ぎになった。
火事だというのは
タクトのついた嘘だったけれど、
信用した住人が消防と警察に
通報してしまったらしい。
そしてあの坂口という男の人は、
なぜかやってきた警察につかまってしまった。
どうやら彼はマンションの階段に座りこみ、
怯えた顔で震えていたのを不審に思われ、
調べると前科が判明したそうな。
もともと昼間にあのマンションの付近で
小さい子供に声をかける不審者がいたらしく、
その犯人が坂口ではないかと
ずっとマークされていたらしい。