屋上共犯者。
電話
「私、来月から同じ高校になるんだ」
この間、志乃に電話で報告した。
志乃は最初、本当に嬉しそうに話を聞いてくれた。
「そうなの!? やった、超嬉しいっ!」
しかし途中で、
志乃は鋭い声で私に問いかけた。
「……ねぇ瑞希、
あんた、死のうとしてたってほんと?」
私はぎゅっと電話を握りしめる。
おそらくお母さんが志乃に伝えたのだろう。
私と志乃が中学の時から仲がいいのは
知っていたから、
気を使ったんだと思う。
私は緊張しながら、志乃の言葉を肯定した。