屋上共犯者。
そうしたら、この学校には天文部はなかった。
確かにあんまり一般的な部ではないのかもしれない。
今までの私ならそれで諦めたところだけど、
もっと前向きになってみたいという気持ちが後押しして、
私は自分で天文部を作ってみようと思い立った。
志乃はにこにこしながら
私が机に置いてあった星の本を
ぱらぱらと流し読みする。
「すっごい、どういう心境の変化?」
志乃は何か思いついた顔になって、
にたーっと笑った。
「やっぱ、運命の人のおかげかな?」
「だ、だからそういうんじゃないって!」