屋上共犯者。
「高学年は、まだ調べてなかったんだよね!
そっか、盲点だったなー。
なんか同じ年かと思ってたから。
一応一年にはばーっと聞いて、
タクトって人がいないか調べたんだけど、
それっぽいのは全部違ったし!」
志乃の行動力と人当たりの良さには感心する。
私達が盛り上がっているのを見て、
香坂さんは困ったように両手を振った。
「あ、でも、全然関係ないかもしれないよ!
タクトって名前、
すごく珍しいってわけでもないし、
きっと別人かも!」