屋上共犯者。




タクトは不思議そうな顔で私を見つめた。


「何」


「瑞希って、何で死にたいの?」


直球な質問だった。




私は空になったお菓子の袋をまとめながら、

こいつに言うか言うまいか考えていた。



それを察したのか、タクトは軽く笑う。



「いいじゃん、言っちゃえ言っちゃえ。

どうせそのうち死ぬかもしれないんだろ?」


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