屋上共犯者。
先生の話
「あー、芹沢な」
職員室に行き、一つ上の学年を担任している
教師に聞くと、
あっさり教えてくれた。
「そうそうあいつ、
あそこの病院に入院してるんだよ。
ずっとってわけじゃないんだけど」
おじいちゃんと言えるくらいに年をとった教師は、
渋い顔をしていた。
「親御さんに聞いたら、
そんなに体調が悪いわけじゃないって
言ってたんだけどなぁ。
なかなか学校には来なくて、
どうしようかと思ってた所だ」
「そう、ですか……。
ありがとうございます」