屋上共犯者。


私が何も言えずに怯えたように彼を見つめていると、

拓斗は顔に怒りを浮かべた。



「何、その顔? 

もしかして、同情してんの?

俺のこと、そんなにかわいそう?」



「違っ……!」



そんなことない!


そう言いたいけど、


声が出ない。



どう、言っていいのか、分からなくて。
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