屋上共犯者。

鞄を開けると、

まだ提出していない部の設立届が入っていた。



――部員が足りない。



私はざらついた紙を握る指に

ぎゅっと力を込めた。


目を閉じるといつだって、

あの日見た美しい夜空を

心に思い浮かべることが出来た。



私は、これからも。




拓斗と一緒に、

星を見たいよ。

< 423 / 490 >

この作品をシェア

pagetop